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俺は、杏奈の後ろに回る。
うなじ、きれい。
髪をアップしてるのもあって······
見事な首筋がっ······
ううむ。噛みつきたい衝動が。
多分俺、前よりも
吸血鬼度合いが増してる。
でもここは、我慢。
噛みついてしまったら台無しだ。
後で。うん。後で、頼んでみようかな。
なるべく首筋を見ないようにして、何とか
ネックレスを付けてあげた。
ふぅ。危ないところだ。
「えへへへ······すっっっごくかわいい!
ありがとう!」
振り返った貴女、最高に眩しいですわよ。
オネェ作戦、決行。
そうでもしなければ、理性を保てませんわ。
「良かった。気に入ってくれて。」
「うれしい······これ、今日の為に
準備してくれてたんだよね······
朔耶、ホントにカッコよすぎ。」
おほほほ。どうしましょう。
この子ったら、とろけちゃってますわ。




