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11-11


仰せのままに。


「ああ。じゃあ······

 俺は、こっちで着替える。」


なぜか和室がある。ちょうど、

メインルームと区切るように壁があった。


「メイクしてきて良かったなぁ······

 一応、直せるようにファンデーションは

 持ってきてたの。」


「えっ。杏奈、メイクしてたのか?」


「気づかなかった?ほら、目元。

 違うでしょ?」


そう言って、顔を突き出すように······

あうっ。まぶしいぃっ。

激カワなお顔ですぅぅぅ。


「い、言われてみれば······そうだな。」


「ナチュラルな感じで仕上げたから、

 分かんないよね。ふふっ。」


いや。気づかなかった俺が鈍い。

いつもよりさらにかわいいとしか、

思わなかった。





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