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再開しまっす(*´艸`*)♪♪♪
ごゆるりとよろしくですっ♪♪♪
ナイト・オブ・ルビー。
敷居が高くて、一般市民の俺たちには
縁のない一流ホテル。
まさか、そのエントランスを
潜ることになるとは。
乾さんが運転する、会長を乗せた車は
ホテルの入口に車をつけて俺たちを降ろし、
ドアマンと話をした後すぐに
走り去ってしまった。
“良いひと時を”、と一言告げて。
······やべぇ。
ロビーにいる人たち、みんな上品だ。
フォーマルスーツの杏奈はまだ良いが、
学生服の俺は浮きまくってる。
これは、着替えが必要だ。
そしてとにかく。内装ヤバい。
「すごいね······」
杏奈も、豪華な内装に目を輝かせている。
でっかいシャンデリアに、
黒い大理石のフロア。待合のソファーも
高級だと一目見て分かる。
「大地 朔耶様。
アンナ・日下部・レングラント様。
ようこそナイト・オブ・ルビーへ。
お部屋へご案内致します。」




