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8-23


15分という短い時間の中、河野から

貴重な話を聞けた気がする。


会長の反対派がいる事実と、

血縁者は距離を取り、身を潜めている事。

血狂いの為に、顔が変わっちまう事も。


そして乾さんからの事実も、

手土産として持ち帰った。


血を吸い尽くす程に狂うレベルは、

稀に存在するという事。

河野が、その一人だった。

歯止めが効かないところまで達し、

止める者もいなかった為だ。

大半は、“血狂い”を上手く受け入れ、

適応しながら過ごしているという。


その事情を踏まえて考えてみると。


協会に所属する吸血鬼たちは、

血の捕食を無理なく確保できる反面、

本来の力を発揮できず困っている。


所属しない反対派の吸血鬼たちは、

血の捕食に制限がなく

力を持つ事が出来るが、血狂いが発生して

正気を保つことができない。


どちらにしても······

吸血鬼としての、本来の姿には

程遠いという事だ。



何だか、肩身狭いな。俺たちって。







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