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8-16


じっと見据えていると、河野は

気を取り直すかのように笑顔になった。


「そうだ、大地くん。

 日下部さんとは、どこまでいったの?」


なっ。なぜ急にお前、そんな質問をっ。


「どこまでって······」


「······えっ。その反応だと、まだ?」


「ば、バカにすんな?キスはしたぞ?」


「それだけ?」


「そ、それだけって······」


「ヤってないの、勿体ないよ?」


爽やかに、エグいことをっ。


「いいんだよ!

 俺たちには、俺たちのペースが······」


「時間は無限じゃないから、

 ヤれる時にヤっとかないと。

 最初は、何が何だか分からないまま

 終わっちゃうから、

 早く済ませたほうがいいよ?」



か、河野っ。お前、大人だなっ。






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