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8-15


「でも大地くんは、僕たち特有のセンサーを

 使えるって聞いた。それで、僕のことも

 見破ったんだよね?」


「······あぁ、血のセンサーか。」


「血のセンサー、かぁ。良いネーミングだね。

 ······君は大量に血を飲んでも、狂わない。

 しかも、“聖職者”の血を。

 そして、吸血鬼本来の力を発揮している。

 ······奇跡としか、言いようがないね。」



それは、俺も自分でまだ信じられない。


杏奈の清らかな血を沢山頂き、

純血の河野たちではなく、

半人の俺が、本領発揮しているなんて。



「僕たちはもう、

 朽ちていく運命なのかもしれないね······」



そんな寂しそうな顔して、

そんな悲しい事言うなよ。





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