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ぐぬぅ。いかん。
今、猫耳ゴスロリ杏奈にニャンニャンされて
気絶する妄想に支配された。
何だ、その会合は。何とか潜入できないのか。
「これから地下に向かいます。」
気づけば乾さんは、
エレベーターへ乗り込んでいた。
正気に戻れ、俺。
猫耳ゴスロリ杏奈をナデナデしてる
場合じゃない。
乾さんの豊満な二つ山で、何とか現実に戻る。
見事な曲線美です。
「河野 貴也が、貴方様と
話がしたいそうです。
網の拘束も解除され、血の蓄積は
標準規定値まで下がりました。
力の行使は皆無に近いです。ご安心ください。」
俺は、身を引き締めた。
あいつから、話がしたいって言ってくれた。
その事実が、信じられない。
エレベーターはどの階にも停まらず、
地下3階まで降下した。




