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7−24
「······今でも十分、カッコいいよ。朔耶。」
うはぁ。嬉しっ。
ニヤけそうになるのを堪える。
「······いただきます。」
「······どうぞぉ······」
お前が思うように。
俺のポンコツな精神を鍛える為にも。
考え方を、変えようと思う。
「んっ······」
美味い。飲む度に、微妙に変わる。
今日は、濃厚な甘さ。
今までよりもさらに美味い。美味すぎる。
「あはっ······んんっ、もう······だめ······」
がくんと、杏奈の身体が
崩れ落ちそうになる。それを、抱き留めた。
飲み過ぎ注意だ。この意識も、
しっかり持たなくては。
噛み付きを外すと、俺は傷跡を一舐めした。
ビクッとして身を捩る杏奈の目が、
視線を注ぐ俺を捉える。
赤い目。
最強のエロ目だという認識を、変えよう。
 




