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ここは······敢えて返事をしない。
そう。部屋に入ってくるのを待つのだ。
うははは。
「······入るよぉー。」
おいで。ハニー。
俺、今日から真面目に鍛えるので
チャージしておきたいのです。
あなたのかわいさと、
美味しい血をください。
かちゃんと、控えめにドアが開く音。
ぐおぉぉっ、この瞬間、幸せだなぁっ。
起こしてもらうの、クセになりそうっ。
「朔耶ーっ······」
声が近い。ふわっといい匂い。
ドキドキ。
「起きないと······襲っちゃうぞぉーっ。」
耳元でっ。あふぅっ。
「さーくーやっ。」
杏奈さまぁぁぁっ。もっとくださぁぁぁいっ。




