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「自分の毒は、彼に効くのかな。
もしかしたら効かないのかも、とか。
いろいろ考えていたら、
好きになっちゃって。
······両親の事があって、それが裏返しに
なってしまったけど······
でも、朔耶が引き戻してくれた。
この人、やっぱり好きだなって。
自分の毒が効かなかった事も、
めっっっっちゃ嬉しかった。
今では······大好きが増し増しで。えへへ。」
うわうわ。
後半、告られたみたいなもんだぞ。
「あれ、話が······ごめん。
えっと、だからね······朔耶は、
自分にとって、運命の人って
言っていいくらいの存在なの。」
······そんな、こと。言われちゃったら。
俺だって、語りきれないくらい······
「だから、どんな時も······
傍に置いてくれると、嬉しいな。
たくさん、甘えていいよ。
カッコ悪いとこも、大好き。
······カッコつけないで。」
 




