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杏奈と一緒に食器を片付け終わった後、
二階の部屋に上がったところで
杏奈に呼び止められた。
「······朔耶。」
「ん?」
「お部屋に、行ってもいい?」
「······ああ。いいよ。」
正直、今一人でいるのはキツかったんだ。
ありがとう。
来てほしいって言うのも、どうかなって
思っていて。
俺のこと、冷めたりしてねーかな······
カッコ悪いとこばかり見られてるからな······
「勉強机の椅子んとこ、どうぞ。」
「えっ······
朔耶は、どこに座るの?」
「ベッドだけど?」
「朔耶の······隣がいいな。」
······
杏奈ちゅわぁん。
 




