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6-19


「・・・・・・ち、ちが、う・・・・・・」


「彼女だけはね、僕の心を掴んだ。

 人間の女なのに。罪だよね。

 彼女だけは、赤い目を使わずに

 落としてやろうと思っていたんだ。

 なのに・・・・・・君ってやつは。

 僕の事を卑劣と言うなら、君は?

 君の方こそ、薄っぺらい偽善の塊で

 一体何をしようと思った?

 本当にね、気に入らないよ・・・・・・」



河野、お前、杏奈、のこと・・・・・・



「友だちごっこ、終わりにしよう。

 さようなら。大地くん。」



バタンっ!!!


ドアが、勢いよく開く、音がした。



「・・・・・・ん?あれ?何で、君が・・・・・・」



俺の目を突き刺そうとしていた

河野の手は、誰かの手首を掴んでいる。



・・・・・・杏、奈・・・・・・?






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