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6−15


俺たちを泣き落とした柏原は、

彼女から連絡が来たところで

風のように退室していった。

カラオケ代は明日払うと、言い放って。


カラオケルームに取り残された俺と河野は、

モニターに流れる宣伝を、ぼーっと眺める。



「······僕も、柏原くんみたいに······

 明るい性格に生まれたかったなぁ······」


呟きが、流れる広告と一緒に、耳に届く。


「······うん。あいつは、すげぇよ。」


「こんなに泣かされたの······初めて。」


「······俺も。」



今が、チャンスだと思う。


でも、捕縛する前に。


こいつと、話したい。



「······河野。お前に、話したい事があるんだ。」


ゆっくりと、河野の顔が

こちらに向く。


「······うん。僕も、大地くんに

 聞きたい事があるんだよ。」


「お前から、いいよ。」


「ううん。大地くんからで、いい。」



促されて俺は、河野と向かい合った。







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