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自然な感じで、河野を連れ出せる。
柏原とは家の方向が違うし、
二人になれる時間は、作れるはずだ。
「・・・・・・分かった。行こうぜ。」
「よっしゃ!たっぷり聞かせてもらうぞ!」
「二人のテクニック、是非
伝授させてもらっちゃおうっと!」
三人で、ワイワイする事も。
これで、最後になるかもしれない。
そう思ったら、悲しくなってきた。
でも。
ここは、心を鬼にして、捕まえないと。
スマホの画面を見ると、もう
返事のメールが届いていた。
“お時間ができたら連絡してください。”
早い方がいい。
一限目が終わったら、連絡しよう。
杏奈。すまん。
一人で行動して。
やっぱりお前に、危険な思いはさせたくない。
思ったんだ。
俺たちの力は、人間を超える。
どんなにお前が強くても、
それを捻じ伏せてしまうくらいの、力が。
だから。
河野は、俺が捕まえる。
今の俺には、それが出来る。
ダチは、俺が救う。




