表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
169/650

6-1


センサーは、河野に向いている。


この事実が、信じられない。



「席に着け~!連絡事項があるから、

 早めにホームルーム始めるぞ~!」



担任の保坂が入ってくる。

何で、今日に限って。



教室内に漂う、甘い香り。


この匂いを、俺は毎日知らずに

嗅いでいたのか。


前の席に座る河野の背中を、見据える。



どうして。


平然と、ここにいられるんだ。


お前は、血で狂ってるんじゃねーのか。



想像していた吸血鬼とは、

かなり想定外だった。

しかも、それがクラスメイトのダチとか。


エグすぎる。




・・・・・・おい。


冷静になれ、俺。


ここで、絶望感に浸ってる場合じゃない。



考えろ。


杏奈は幸いにも、俺に隠れて

こいつからは見えなかったと思う。

だから、大丈夫だ。


昨晩、こいつは俺の顔を見ている。

人では無理に近い跳躍で、後を追っている。



こいつは。


俺が、吸血鬼だという事を

把握しているかもしれない。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ