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5-14


「んんっ・・・・・・あぁ・・・・・・・

 もっと・・・・・・」


喘ぐ声。


歓喜する女に覆いかぶさる、

黒いパーカーを着た男。

フードを深く被っていて、

この角度からでは、顔が見えない。


甘い匂いは、間違いなく、こいつからだ。

でも、思っていた光景と全く違う。


今の段階で取り押さえるのは、

あまりにも野暮ではないのか。


そう思って、様子を窺っていると。


「はうっ!んんっ!!」


喘ぐ声が、明らかに大きくなった。



これは、絶頂の声なのか、

噛まれて、吸われている最中なのか。



迷っている場合じゃない!


こいつは、間違いなく吸血鬼だぞ?!

吸わずにはいられないだろ?!



俺は、茂みの中へ足を踏み込んだ。


「やめろっ!!」



フードの男は、動きを止める。


女を離し、振り向いた口元には、

真っ赤な血潮が纏わりついていた。








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