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5-6


30分くらい経ってから、

杏奈が俺の部屋にやって来た。


「お互いの靴、持ってきたよ。」


スポーティなパーカーに、ハーフパンツ。

髪の毛は緩く、一つ結び。

なに。このかわいい生きもの。


そういえば私服って、見たことないかも。


「ありがと。・・・え?お前も靴いる?」


「えっ?いるでしょ。

 ・・・まさか、ずっと抱えて飛ぶつもりだったの?」


だ、だってぇ。

想像では、お姫様抱っこ・・・・・・


「屋根伝いとかなら、私も飛べるよ。

 訓練してるから。

 大きなビルの間とかは、無理だけどね。」


すげぇな、お前。


「でも・・・・・・朔耶なら余裕で飛べると思う。

 その時は、その・・・・・・手を繋いで、

 引っ張ってもらちゃおうかなっ。えへっ。」



そん時は、喜んでエスコートしますっ。えへっ。








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