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「・・・・・・どうだ。証明せよ。
その確証の上で、貴女の罪は不問に付す。」
・・・・・・俺の場合、
杏奈の血を吸えるのは、ご褒美だ。
でも、こいつは。
みんなに、メロメロになったところを
見られるんだぞ。
公開処刑と、同じだろ。
杏奈。話に乗るな。別の方法で、
納得してもら・・・・・・
「ありがとうございます。会長。
証明してみせます。」
・・・・・・あぁ。そんなに顔を輝かせて。
いいのかよ?
「朔耶。話が本当なら、
貴殿は正真正銘、救世主に等しい。
ほっぺたぐりぐり~だけでは、
喜びを伝えられん。」
あ。いや。いらないです。それ。
昌耶と奏子に目を向けると、
二人は笑みを浮かべて頷いている。
やれ、と。言ってるのね。




