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4-36


その言葉に、杏奈よりも俺が動揺した。


「いや、待ってください。

 昨日の今日ですよ?

 杏奈の負担が大きすぎる。」


「それは心配いらない。

 私が、長い年月を掛けて開発した

 増血剤がある。奏子も服用している。

 大地君と貴殿の食事を毎日補えるのは、

 それがあるからなのだ。」


はっとする。


確かに。

俺たちに毎日提供している、血のデザート。

あれは、奏子の血。


目を向けると、奏子は優しく微笑み返した。


「アンナちゃんが昨日、晩御飯中に飲んだ

 ジュース。あれは増血剤なのよ。」


思い当たっているのか、杏奈の表情が

驚きと感動で輝いている。


「すごい・・・・・・普通のグレープジュースと

 思っていました。身体もダルくなくて

 とてもスッキリしてたのは、

 そのお陰だったんですね。」


「副作用は、無いに等しい。

 汗と涙の結晶で生まれた、特許品だからな。

 即効性もあり、いろんな味があるぞ。」



このちっさい人、ただ者じゃない。







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