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1-2


教室内は、ホームルーム前で

ざわついている。いつもの光景だ。


俺は自分の席に歩いていくと、

背負っていたリュックを下ろして

机の上に置いた。


「大地!その脚力役に立つよ!

 何か部活に、入ったらいいのに!」


「お気遣いありがとう、クラス委員長。

 席に着けよ。ホームルーム始まるぜ。」


言われた事が正しいと判断したのか、杏奈は

むくれながらも、それ以上何も言わずに

自分の席へ歩いていった。


「今日もイチャラブしてんなぁ。

 お前ら付き合っちまえばいいのに。」


後ろの席から、話し掛けてくる男子。


柏原かしわばら 裕翔ゆうと

入学してから三日経たずにダチになった。

バスケ部期待のルーキーで、おまけに

コミュ力高くてイケメンだから、

女子にウケまくっている。


ここだけの話、付き合ってる女は

複数、いる・・・・・・

恋愛ゲームを、リアルでやってるヤバいヤツだ。













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