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俺は、二階から下りてリビングに向かう。
集合時間は、9時。何とかギリ間に合った。
リビングのドア前で、杏奈と
はち合わせする。
「・・・・・・!」
大きい目が、さらに見開かれている。
さぁ、笑え!
「・・・・・・ヤバい、
めっちゃカッコいいじゃん・・・・・・」
・・・・・・へ?
杏奈の表情が、とろけている。
・・・・・・赤い目、発動してないよな?
「・・・・・・とっても、素敵だよ・・・・・・
さく、や。」
カタコトに俺の名前を呟いて、俯く。
顔、めっちゃ赤いぞ。
笑いを我慢してるわけじゃ、ないよな。
「・・・・・・ガチ、で?」
こくん。
「じゃあ、目を見て、言ってくれ。」
もじもじしながらも、上目遣いで
俺を見てくれた。
「・・・・・・カッコいいよ。さ・・・・・・
あはっ。まだダメだぁ、まともに言えないよぉ。」
どうしよ。
ハグしちゃいたいくらい、かわいい。




