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1-1


日下部くさかべ 杏奈あんな

クラスメイトの女子。

なぜかこいつは、何かと俺に絡んでくる。


ハニートラップなんだろ?

仕掛けても、何も出ねぇぞ。


「ヒドいよね。そんなんだから、

 女子ウケしないんだよ?」


「ほっとけ。」


ウケようと思っていない。


「仕方ないから、この杏奈さんが

 友だちになってあげようとしてるのに。」


「何様なんだよ、お前。」


「あ、ちょ、待ってよっ」


俺は離れるように、歩く速度を速めて

校舎内に入る。


こんな事じゃ、こいつは引き下がらない。


引き剥がそうとしたのに、杏奈は

走って付いてきた。


「はぁ、はぁ、ちょっと待って、大地、

 あんたね、足速すぎだってば・・・・・・」



俺は、『1-D』の教室に入る。

杏奈も少し遅れて、後に続いてきた。












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