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4-3


杏奈が着ている部屋着、どこかで

見たことがある。奏子のやつかな。


何か、妙に、かわいい。


「よく眠れた?」


「・・・・・・あまり。」


「え?そうなの?」


「血を、いっぱい飲んだからだと思う。」


「・・・・・・そっか。」


「お前は?」


「奏子さんのご飯が、とっても美味しくて

 たくさん食べちゃった!

 お陰さまで、ぐっすり。」


いい笑顔。うん。良かったね。



ちら、と首筋を見ると、キスマークが

目立たないくらいに薄くなっていた。


俺の唾液って、すげーかも。


「・・・・・・えへへ。」


首筋を手で触りながら、杏奈は

恥ずかしそうに俯く。


なに。どうしたの。かわいいよ?










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