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巻き髪

作者: 今井キマリ

"どうせ業者でしょ。"


中西レマは怒っていた。


納品が遅れているのは、


いつもB社の手違いだ。


それでも谷中幹二は


優しく、B社を諭す。


"私がトップなら


B社との契約を切る。"


レマが言うと、


みんな引く。


B社とは縁が切れない。


それがわかってないレマは、


結局、文句ババアと呼ばれている。


レマとほとんどの社員は


同意見だが、


言ってはいけないことがあるのだ。


"谷中さんみたいにしなね。


B社、マジでいい会社だったの。


幹部が変わってぐちゃぐちゃなだけ。


会長がそろそろ手入れするらしいよ。"


ベテランの温水陽子さんに


言われて、レマは分かった。


"私がやめよ。しがらみ嫌い。"


レマが辞めてもレマの話は全くでない。


むしろB社はもとの優良企業にもどり、


粛々と日々が続く。


谷中さんはそれでも優しい。


レマが辞めた日、


"いつでも帰ってきていいよ。"


と言ったのは、谷中さんだけ。


巻き髪をちょっとアレンジするくらいが、


ちょうどいいのだ。

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