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9話

【side謎の黒フード】

「ッ、バイブを強めにし過ぎたかも……」

コンコンッガチャッ「A1(エーワン)様、定時報告会のお時間になります!」

「……了、下がって、」

「ハッ、失礼します!」

ふぅ……、あ、危なかったわ……、やはりエニュー社の新作バイブはいいのだけど刺激が強すぎるのがなんとも……、今の地位は捨てがたく失態をおかすわけにはいかないし、匠工房たくみこうぼう社の超絶微振動改ちょうぜつびしんどうかいたまご型が無難かしら……。

「日本人は相変わらずいい仕事するのよねぇ……」

最初は東方の島国のバイブなんてと、侮っていたのだけど、

はじめて微振動シリーズを使用してみた時は衝撃的だったわ。

その、あまりにね……、これ以上はさすがに語りきれないわね、

詳しくは、いつか全国公開する予定の私のバイブ考察日記ノクターンの旅はバイブと共に詳細を書くつもりよ、って私はいったい何を言ってるのかしら……。

さて、そろそろ支度しないといけないわね、最後に一度Maxまで……はぁぁぁぁん……。

ガチャッ「すみません!先ほどは伝令ミスがございました!今回の定時報告には、特例として帯剣をせよ、とのお達しです!情勢が何やらきな臭いようです、A1様もお気をつけを、」

「イッテル……」

「??A1様?」

「誰にイイテル……、オクレ、ト……、」

「ト?」

「とっとっ、っ~~遅れトォル事ナンテ、ナイ!、ワタ、ワタシ!報告、了っ!さっさっとサガル!っ」

「ハッ、大変失礼しました! A1様には出過ぎた失言でごさいました! 失礼いたしますっ」

カチャ

「っ~~~」

ああああ、あ、

あぶなかった~~~!

「ふぅ~っふぅ~っ」

これ以上は、本当に意識がとんでしまうわ、

早くスイッチをOFFにしないと……、

カチチチッ「ぁあああああんっっ」

さっき慌ててスイッチ逆に持っちゃってたぁぁあ。

あっ、やばい……意識……飛ぶ。

……。

 

【大中華連合-神話の意志-最高評議会会場】

「……第七研究機関での鑑定結果のもと、対象のDNAには、多量のレリックと類似した成分が散見さんけんされました!」

「「ばかな…… そんな事があるなんて……」」

「「ありえないわ…… 」」

「しずまれぃ!!」

「「「だっ、大老女様!?」」」

「さわぐでないわい、事はいちを争うのじゃ……、ここで論争などしている暇などっ」キィーーーン、

時間停止-

「会場は、抑えました。DNAの回収ただちに、研究施設の爆破をお願いします。」

「風紀委員長! 記憶改ざん班による後処理、完了しました!」

「わかったわ、それではすみやかに撤収します、テレポート班! 大型テレポート開始!座標:東京能力学園-薔薇の庭園!」

「「ハイっ!」」

「風紀を取り締まるのは、学園内のみのはず……、いくら生徒会長が日本国防軍所属とはいえ……学生がここまでするべき事なのか……、いや逆に日本国は学園生に頼らなければいけない何かがあるというのだろうか……」

「風紀委員長!大型テレポート準備出来ました!」

「わかった、総員大型テレポートの衝撃に備えよ!」

「「はいっ」」

……。




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