6話
席に付きしばらくするとクラスの人がだいたい揃った。
「そういえばお兄ちゃん、今日は一時間目から能力戦闘訓練があるみたいだけど……」
「うわっ」
妹ちゃんに話かけられたと思った瞬間目の前ががらりと変わった。なにがおこったんだってばよ……。
「フフフ、ようこそブラックガーデンへ、それともこ言うべきかしら?男性拉致組織【黒闇】へ、ようこそと」
「うおわっ」
びっくりした、この状況で後ろから声かけられるとかめっちゃびっくりするわ、てかなんだこの白ビキニに長い黒マント付けた痴女らしき美女は。
「怖がらなくてもいいわ、少し可愛がってあげるだけよ、と言っても、もう二度とおうちには、帰れないんだけどね……フ
フ」
アウトー!この人めっちゃやばい人やん、ガチのお人やん、
どないしよう、冷静になれ俺、でも逆に考えるんだここで一生エロエロに可愛がってもらえると思えば……、ん?意外とありか?
って違うそうじゃない、やばいどうする俺、ここは能力で戦うしかねぇ!! 液体効果10倍しかないけど!? ハイッ詰んだー、と、とりあえず情報が必要だなんとしても引き出すしかねぇ!
「……フフ、アハハ、アーハッハッハッ、ハハッ」
「……こ、怖くて気でも狂った、のかしら……?」
「アーハッハッハッ、ハハハッヒーッヒッヒ」
「な、何がおかしいのかしら?」
よーし、うろたえてる、このまま勢いでこっちの流れに引き込む。
「いやね、あまりにおかしくてね……」
「……どういう事かしら……?」
周りにいる組織の人らしき痴女達もざわついてやがる(笑)
「言っとくが、この状況、完全に手のひらの上だぜ?」
ハッタリキマッターー!今の俺超輝いてるーッエキサイティングだぜ!キラッ
「な、……なんですって!?」
「フフ、キョドるなよ、女郎、可愛がりたくなるだろ、ベチュッ ペチョッ」
舌で手の指先を舐めてほっぺにペチョっと付けてやった。
「あはーんっ」ぴくぴく
男の唾液、それも男子高校生の唾液だ、大量にたっぷりとな、
しかも効果10倍だ、快楽1パンチですわ。たった今思いついた方法だったけど(笑)
「ほらな、お前達詰んでるぜ?」
「リ、リーダーがやられた!? 」
「み、皆下がって、何の能力かわからない!」
「高位能力……それも攻撃能力無効障壁持ちのリーダーが一撃で倒れるほどの……」
「この男、尋常じゃないっ」
いい感じにハッタリに引っかかってる(笑)この調子で追撃していくか。
「東京学園2-A オタクの翼……、」
「「???」」
「いや、こう言った方がいいか? 対テロ組織暗部ホワイトキャッツ、コードネーム、疾風の翼と!!」
「「!?っ」」
めっちゃ動揺してる(笑)うける
「テレポート班ご苦労様でーす、そこまでで~す、風紀委員さんテロ組織の皆さん拘束してあげて~テロ組織の皆さんごめんなさいです~全部私の能力~全知全能-オーバーリアリティ-の想定範囲内です~」
うわっ、後ろ振り向くと見慣れた制服が、
うちの学園の生徒だと?
「生徒会長!あなたは攻撃能力を持ってないのにまた前に出てー! タイムリミット!-時間停止- あなた達いいから早く捕縛して!」
「「はいっ」」
目の前にいた痴女たちが次々に機械的な手錠をはめられていく。
「お兄ちゃん!大丈夫だった!?」
「翼大丈夫かにゃー!」
あっ、妹ちゃんそれにサツキちゃんだ。
「うん、大丈夫だったよ、心配してくれてありがとう」
あちゃー、身近な人が急に目の前から消えたらそりゃ心配するよな、目尻に涙が少し浮かんでるし、相当心配かけたかなこりゃ、今度何か埋め合わせしてあげないと。