1話
あべこべものの作品が少なくなってきたので、自給自足。
-2018年TOKYO
「ご覧ください、東京タワーの真上に突如飛来していた巨大クリスタルが今眩いばかりの発光をしています! 防衛省は、厳重警戒態勢をしき地域住民の避難誘導を進めています! 皆様も本日は気をつけて一日を… あっー!さ、更に輝きを増しています! 自衛隊からの緊急避難要請が来ました。一度現地中継を終了しますっ」
テレビから連日放送されていた話題持ちきりの巨大隕石滞空物体の中継が流れていた。
朝食のパンをかじりながら俺はそれを眺めていた。
「翼~そろそろ学校に行く支度しないと間に合わなくなるわよ~」
母の声にハッとする、やばいもうこんな時間か。
「ありがとー、これから支度するー」
「大変です!真っ白です、あまりの光に何も見えません! ああーーー」
ニュースキャスターの悲鳴がテレビから聞こえる、
テレビの方を振り向くと画面から溢れ出した光がこっちの方に差し込んできた。
「な、なんだ!? うわっ、うわぁああああ」
「急に何!?こんな時に変な事は、やめてちょうだい、翼! 翼ー?」
『ミツケタ、ツイニ、アマテラスサマノ……』
「緊急速報です、只今巨大浮遊物体は謎の発光現象の後、姿をこつぜんと消しました。尚、専門家団による現地調査が現在速やかに行われています。引き続き情報が入り次第お伝えしまいります」




