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ちぎれた蕾のワケ




それでもやっぱり彼は優しかった。


嫉妬で狂っていく私を最後まで支えようとしてくれた

「俺は綾子がいい」

ずっとそう言ってくれていた。



結局、彼は耐えきれなくなって私を振った。



なにが正解だったのかなんて今でもわからない。

私が至らなかったことしかわからない。






全力、だったんだけどなぁ







ああ、だめだ…


なにも注文せずにそのカフェを出てしまった

途端、ボロボロ涙が溢れてきた













後に聞いた話だけれど、彼自身も紳士的以外で女子に思わせぶりな行動が多々あったようで一部の女子には「彼女いるのに最悪」なんて言われていたようである




でもこれは彼の性格上仕方のないことで、私が嫉妬深かったのも性格上また仕方のないことだった。



それでも、双方必死に歩み寄ろうとしていた。

それでもだめだった。



それはもう気が合わなかったとしか言えないのかもしれない。



それでも…



認めたくなかった。



この関係がいつか終わること


あなたの隣が私のものじゃなくなること


あなたと過ごした全てが過去になること


手に入れた蕾をちぎらなきゃいけないなんて。




認めたくなかった。



たとえ自分を殺してでも。





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