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蕾、始まり




「振られたのか私…」


直後は意外と冷静だった。

いや、情報処理に脳が追いつかなかっただけかもしれない。



そういえばここに入って何も注文してないじゃん。



そんなことを考えてメニューを開いたけど

何にも頭に入ってこなくて、



頭にあるのはあいつとの思い出だけだった。





2年前、始まり。

告白してきたのは向こうからだった


記念すべき告白はメール。



「ずっと可愛いなって思ってて、気づいたら好きになってました。

僕でよかったら付き合ってくれませんか?」



…その時だけだったな僕呼ばわり。





告白されるなんて微塵も思っていなかったのですごく驚いた。


悪い印象はなかったのでOKしたけども(今思えばただただ彼氏が欲しかったんだな)



よく話しかけてくるな、とは思った。


でも入学したてでみんな友達作りで躍起になってる時期だったからその流れでなんだろうと全く気に留めていなかった




それを話したらすごくがっかりされたっけ。




「俺、めっちゃ猛アタックしてたつもりなんだけど!!!」




何を隠そう私はその歳まで全く恋愛を経験してこなかった挙句、元々女の勘たるものが抜け落ちている。



それから彼になにかと「綾子はにぶいからなぁ」といじられるようになった。




プレゼントを渡された時に驚いては言われ、

デートでサプライズされて驚いては言われ、


あ、そうそうあいつが嫌いなニンジン私のプレートに入れたの気づかないで食べた時にも言われたっけ。




悪かったな、別れ話される気配も感じ取れなくて。


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