表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/180

03「ステータス?なにそれ美味しいの?」

「ぜーはーぜーはー、し、死ぬかと思った……」


というわけでいつの間にやら街に到着。

うん、いかにもザ・ファンタジーという感じの街並みだ。細かい描写はいらんだろう。


「そういえば、すっかり忘れていたけど、異世界に転移したんだし、オレってなにか特殊な能力付いてるんじゃね?」


こういう時のお決まりとして転移した現代人にはなにかしらの特典があるはずだ。


「えーとステータス表示ってどうするんだ?」


試しに「ステータス」とか「スキル」とか叫んでみたけど、なにも起こらなかった。

うーん、この世界ではステータスとかはギルドの人に会わないと見れないやつかな?

というわけで早速ギルドを探してそこへ入っていく。


「えーと、お名前はヒムロ・キョウジ様ですね。当ギルドへは登録にお越しでしょうか?」


「とりあえずステータス見てもらえませんか」


「はい、それでは一鑑定、1000Gとなります。お支払い方法はどうしますか?」


あ。しまった。金ない。


「えーと、じゃあツケでお願いできますか?」


「出来ません♪」


追い出された。

まあ、一応ギルド登録だけはしておいたが。


しかし、困ったな。自分の能力値がどれくらいだとかどんなスキル持ってるかとか分からないことには戦えないぞ。

さらに困ったことにオレには現在、金がない。

いや、地球産の金から三千円とちょっと財布に入ってるが、こういうのが異世界で使えた試しがない!

ゆえにオレは一文無し。

恐らくこのままいけばオレは餓死する。そうなる前に魔物を狩って金を稼ぐんだ。


多少不安はあるが、このままここで悶々としているよりも一度外に出て魔物と戦ったほうが早い。

もしかしたら意外とオレの戦闘能力が強かったり、戦闘中に発動するスキルとかがあるかもしれない!

よし、オレもいっちょ異世界でのチートな活躍を見せてやるぜ!




結論。無理でした。

オレ、普通に弱かったです。キウイにつつかれて死にかけました。

あとスキルとかも特になかったです。魔法も発動しませんでした。

これ、詰んだじゃね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作小説
日本円から始まる異世界造り
連載中です!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ