prologue
あらすじの通り、見切り発進なので更新物凄く遅いです。
誤字、脱字あったら報告して頂けると物凄く嬉しいです。
それでは、拙いですがお読みください。
ジェラルド=エン・デェビ
この青年を一言で表すなら“完璧”と言う言葉がピッタリであった。
海を彷彿させる深い深い青色の瞳を始めとした、鼻や唇などのパーツが丁度良い位置、大きさである整った顔。
その辺のご令嬢より白く透き通っている肌。
そして、優しく光を反射する腰まで伸びた銀色の髪。
1つ1つが完璧であり、また、それぞれがバランスが良く、美の女神の寵愛を受けていると言っても納得出来る容姿であった。
それに加え、王族の次に力を持つ公爵家の長男で王太子殿下専属護衛であり、次期王国騎士団の団長候補である。
容姿、身分共に優れているのに、それを鼻にかけず誰にでも対等に接する態度。
ならば、騎士故に筋肉ば……ごほんっ!……頭が少し残念なのでは?と思われるかもしれないが、彼は学問にも精通しており今までたったの一桁程の人間しか合格していないこの国の最難関と言われている試験に一発合格をはたしている。
まさに、“完璧”であった。
まぁ、少しばかり欠点はあるのだが。
そう、彼は笑わないのだ。というか、ほぼ無表情なのだ。
それが故に勘違いされる事も多々あったが、彼は無表情を貫いき通した。
ご令嬢達は、「また、そこがたまらなくいい!!」とプラス評価であるが。
無表情を配慮しても彼は、“完璧”であった。
ーーと言うのが、私の世間のイメージである。
何これ凄く恥ずかしい。恥ずかしすぎて死ねる。穴があったら潜って死にたい。潜るだけじゃ駄目なのかって?潜ったって真実は何も変わらないじゃん!!潜って土の中で死ねば、馬鹿な男と言われるようになれるだう。
まぁ、そんな事やって王太子の名に傷がついたら嫌なのでやらないが。
てか、無表情なのは表情筋が固まっているだけだ!!
えぇ?何故男なのに一人称が私なのかって?何故女ぽい口調なのかって?
それは私(前世)のせいです。
私の前世は、ふつーの女大学生でした。もう直ぐで卒業ってところでやっと内定が取れて、嬉しくて嬉しくて深夜にも関わらず親に電話を掛けたのだ。道路のど真ん中で。五回ほど電話してやっと繋がったと思ったら、後ろから味わった事のない衝撃を受け、そこからの記憶が無い。
テンプレな交通事故だと思います……。
で、気づいたらジェラルドとして異世界に生を受けていました。
生まれちまったもんは仕方ない。楽しみましょうか!!せっかくの魔法と剣の世界だし、身分も低くないし、剣の才能もあったし、学問は地球より水準低かったけど……、顔も前世より比べもにならないほどいいし、両親、兄弟はめっちゃ優しいし!!と呑気に思っている私だが、1つだけ納得出来ない事がある。
(何故、男なのぉーーー)
と、まあ、中身は完璧ではなかった……。
呼んでくださってありがとうございます(*^-^*)