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第一話 なんか俺とんでもないとこに来ちゃったかも・・・。

時は3時間ほどさかのぼる。

両親は出勤し、姉妹たちは、それぞれ登校していった。

そして俺、相沢あいざわ 優斗ゆうとは、入学式までの時間を、自宅で優雅に過ごしていた。

「あ、そういや、今日アレが届く日だな。」

アレとは、アマ〇ンで、購入した、『制服×学園~放課後〇〇〇~』が、届く日だ。

アレ楽しみなんだよなぁ。

年頃の男の子の悩みを解消してくれるアレだよ。(実際にそんなものはありません。)

ピーンポーン。

インターホンが部屋中に鳴り響いた。

来た来た。

玄関の扉を、開けるとそこには、郵便屋さん・・・。ではなく、ごっつい黒服のおじさん・・・、いや、お兄さん方が迎えてくれた。

そして、今の状況に至るわけだ。

車に乗せられ、両脇に黒服が座っている、なんとも気まずい状況だ。

と、とにかく、この空気をどうにかしなければ・・・。

「ほ、本日は、お日柄も良く・・・。」

って、近所のおばさんか俺は!

相変わらず無表情のままの黒服の方々。どうしたらいいんだ?

つーか、どこ向かってんの?


何も分からないまま車は進み、数時間後、停車した。

おろされ、顔を上げると、大きな都市の中にいた。

案内され、しばらく歩くと、大きな門の前まで来た。

その門を見た俺の第一声が、「・・・。城か!」

ギギギギギ・・・!門が開き、中へ案内された。

広大な土地に、多くの建造物があちこちに建っていた。

それらを見た俺の第一声が、「・・・。国か!」

でかいな・・・。どこだよ。

「お待ちしておりました。」

不意に背後から声をかけられた。

スーツ姿で、背の高い、長い空色の髪をポニーテールにまとめた、美形の執事さんだった。

男のひと・・・、なのか?

すらっとした立ち姿に、見とれていると。

「申し遅れました。この学園に仕えております、シェーミール=フワンソールと申します。」

「へ?どの学園?」「この学園でございます。」「いやいや。どれが学園なわけ?」「あぁ、申し訳ありません。外部からの方でしたね。はい、この土地全てが、学園です。いわば、学園都市というものです。」

「え・・・。えぇぇぇぇぇーーー!」

(でかいとかじゃなくてもうあれでしょ。何?なんかのドッキリ?南の島のバカンスが商店街の福引で当たったくらいの衝撃だよ。まぁ、当たったことないんだけどね・・・。)

心の中で、早口に感想を述べた後、冷静さを取り戻すために、深呼吸をした。

「よっし、ばっちこい!」

「は、はぁ・・・。では、説明いたします。この学園は、普通じゃありません。」「はい?」「少々、人間離れしていると申しますか・・・。魔法が使えたりします。」「少々じゃねぇ・・・!」「まぁ、慣れてください。」

「投げやりだな、おい!」「あの、よろしければ、右手を見せてもらっても?」「あ、いや、別にいいですけど・・・。」

シェーミールさんは、俺の右手をじっくり観察するなり、フッと笑い、「やはりまだ・・・。」聞こえはしなかったが、何かつぶやいていた。

寮に案内され、荷物等の整理を済ませ、適当に散歩することにした。

まぁ、知り合いはいないだろ。さすがにな・・・。

「ん?優斗じゃないか?」「へ?」「やっぱ優斗じゃないか。久しぶりだな。」と、声をかけてきた男子生徒がいた。

「隼人?」そう、声をかけてきたのは、小学校低学年のころの幼馴染の桑原くわはら 隼人はやとだった。

「あ・・・。お久しぶりです。相沢くん。」「ん?」

隼人の隣には、おとなしげな、クリーム色のショートヘアーの栗季くりき めぐみもいた。こちらも、幼馴染だ。

「久しぶり。恵。」

「お前らもこの学園に?」「あぁ、手紙が届いたんだ。」

「へ、へぇ。俺なんか、強引に拉致されたんだけど・・・。」

「それは、災難だったな。」

なんて、談話をしていると、向こうから、人が歩いてきて、俺たち3人の横を過ぎ去っていった。

すれ違った際に、見た横顔は、整いに整った顔に、触ってもないのに感じるきめ細かく、艶のある肌。風に揺らす長い髪は、ダイヤモンドよりも透き通っていて、黄金よりも美しく、鮮やかな金色に染まっていた。

思わず息を呑み、振り返って、もう一度見ることさえできないくらいの衝撃がはしった。なんだったんだ?

隼人と恵と別れ、寮に戻る途中、広場で騒ぎが起こっていた。

覗くと、2人を中心に、多くのギャラリーらしき人たちが集まっていた。

「何かやってるんですか?」と、となりの人に聞いてみた。

「あぁ、君は、編入生か。これはね、模擬戦よ。」

「はぁ。」

その日、俺はとんでもないところに来てしまったと思った。

本当に魔法があり、ありえない学園生活がはじまると思うと、不安でしょうがなかった。

本当にやってけるのか?俺は・・・。



どうも、王乃 ハヤテです。

この物語は、結構前から、構成を考えていたものでして、次話投稿までの期間が短くなるかもです。

話自体は、あまり退屈しないものではないでしょうか?

まだまだ、序盤ですので、今回はこの辺で。

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