表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/42

不思議ちゃんの冒険39

祭壇の前でキスを交わした2人……その瞬間……


アリスの胸に言いようのない「飽き」が広がってくる。


とにかくムリ、もう彼のすべてが……。まるで「魔法かなんかのせい」で、急に愛が冷めたように……。


アリスの中で、幸せの絶頂に感じられたこの結婚式が、今は親族・友人への義理感で幸せを演じなければならない場になっている。心は鉛のように重い。


「早く終わらせましょう」


アリスがキスを止めてベルナールに言う。その飽き飽きした顔。


「な、なに言ってるんだ急に」


ベルナールは意味分からないという反応だったが、アリスの様子がマジ冷たいので、不快になってくる。


「なあ、アリス! なんだよそれ! おい!」


まったく予想外のアクシデントだった。


「うざ。一緒の空気吸ってると思うだけで、もうムリ!」


それはアリスの、今の本音だった。


ざわめく参列者や招待客。


「ふざけるなよ! 皆さんの気持ち考えないのか!」


ベルナールは、こんなにアリスがジコチューだとは思わなかった。


「だからうざいんだよ…」


アリスがそう言い残して、壇上からさっさと降りてってしまう。


(こんなのが結婚? ありえない!)


来た道を一人帰っていくアリス……。


彼女の守護精霊たちが、ようやく気づく……「リオの仕業だ! 復讐として、リオは消える前にもう、『結婚生活の倦怠感』をアリスに植え付けてたんだ!!」


……ふふ、結婚が幸せ? アリス。愛は冷えるのよ……





つづく

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ