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不思議ちゃんの冒険32

アリスの脳裏に続く暗黒……。


父セラフィム卿がルシファーの答えに顔を明るくする。


「きみが愛だというのなら、その力でミントのことを戻してくれないか?」


ルシファーの微笑み。


「あなたは自分が何をしているか分かっていない」


卿が少しイラつく。


「分かってる! 分かったうえで悪霊のきみにお願いしてるんだ。どうか、どうかきみの愛で娘のミントのことを!!」


暗闇に浮き立つ卿の青白い顔。アリスの脳裏に浮かんだ言葉「パパ……」


そして卿に頷いてるルシファー、……なにかを言っているようだが聞こえてこない。


卿の顔がどんどん苦しみに満ちていく。


そして消えた2人……。


……


「アリス!」


声で意識が戻る。


気付くと目の前にはベルナールの顔が……。


それに横から割り込む爺の顔。


「そのー、衣類と体は洗ったから……ひどい血の汚れだった」


ベルナールが顔を赤くする。


爺のフォローが入る。


「お分かりでしょうアリスさま。メイドがおりませんので仕方なく私どもで洗わせていただきました。……」


すっかり普通に戻ったアリスが、自分を見回す――新しい衣類に、血をきれいに洗い落とされた体……ボディーシャンプーの匂い。


「……べつにいい。私も戦士だ。そんな状況になることだって覚悟してる。……ベルナール、お前も私の体洗ったのか?」


アリスの美しい目が睨む。


「ご、ごめん」


アリスの顔が真っ赤になった。





つづく

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