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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

クマさんころさないで!

作者: あたりの強い言葉は怖いです。

クマさんだっていきているんです!人間と同じように美味しくて楽なものがたべたいんです!ね、ころすなんてかわいそうでしょう?



とっても大きいクマさん!縦横合わせて成人男性の2倍はあります!ゴワゴワの毛かたいお肉に包まれています。麻酔銃なんて毛とお肉で覆われていてささりにくいしすぐになんてききません。

お手手は大きく人の顔位!まるで爪の生えたスイカのようですね!お顔に当たったら鼻なんてどこかに吹き飛んじゃいそうだし、お口に当たったら真っ赤でチャーミングな大きいお口になれそう!


そんなクマさん、冬なのにお腹が空いて冬眠ができません。冬なので当然木の実はなく動物もいません。お腹がぐうぐう。何か食べたいなぁ。

そこでクマさん山を降ります。食べれるものがあるといいなぁ。村まで降りてきたクマさん村を発見!沢山人がいます。よかった!食べ物くださいな!


村は降りてきたクマさんで大騒ぎ!女子供は家に避難し男衆は農具を持ってクマさんを追い払おうとします!


クマさん走るととっても早いです!車とぶつかってもケロッとしてなぎ倒します。そんなクマさんにぶつかられた男衆、歯がたちません。クマさんはお腹ペコペコ、美味しそう!いただきます!


悲鳴とゴハンを美味しくいただく音が村に木霊します。お家の女子供は怯えて震えるばかり。お腹に赤ちゃんのいるお母さんは床下収納に子どもを隠します。


「静かに隠れててね、母ちゃんは大丈夫だから。ほら耳を塞いで、誰かが開けるまで出ちゃいけないよ」


子どもは泣きながらお母さんの言うことを聞きます。

そこにクマさんが鍵のかかったドアを開けてしまいました!車すら倒すクマさんにはこんなお家はちょっと体当たりするだけですぐに入れてしまいます。

クマさん肉の固い男衆より美味しそうなお母さんを見つけました。お腹の膨らんだお母さん。男より柔らかくてもう一人分お肉のある女。身重なお母さんは直ぐに逃げられずにクマさんに捕まってしまいます。まだまだお腹の空いているクマさん、いただきます!




「あ゛あ゛ぁ゛!!痛い!!!!!!止めて!!痛い!!やめて赤ちゃん食べないで!!お腹の子を、食べないで!!!!!!あ゛あ゛あ゛あ あ あぁ...」





お腹の空いてるクマさんお母さんが何を言っているか分かりません!種族が違いますから言語も常識も違います。もぐもぐ、膨らんだお腹から柔らかくて骨の少ない赤ちゃん!とぉっても柔らかくて食べやすくて美味しい!何か言っているお母さんの声が聞こえなくなってもクマさんはもぐもぐ。赤ちゃんと紐で繋がってるお母さんも食べます。お母さんも柔らかい!


沢山人を食べておなかいっぱいのクマさんよく寝れそうです!お山に帰ってすやすや。次の春が来るまで冬眠します。山を降りたらゴハン沢山いた!次もそうしよう!木の実ちまちま食べるよりも山の獣を追いかけ回すよりもとぉっても楽で美味しい肉が沢山食べられるんだから。




村に警察が駆けつけましたがそこはまるで地獄の蓋を開けたかのように辺り一面あか、あか、あか、血の赤色が。吐き気を催す程に噎せ返る匂いと食い散らかされ飛び散った肉。食べやすい部分だけを、生きたまま食いちぎられ苦痛に満ちた顔はまぶたの裏に、脳に焼き付いて夢に出てきそうなほど。何人もの死体が村中に。警察は熊が居ないか警戒しつつ生存者を探します。しかしこんな惨状、生きていても虫の息かもう布団の上で終わりの迎えを待つしかない程の大怪我でしかありません。希望などどこにも。


諦めず村を歩き回る警察の耳にある家からすすり泣きが入ってきました。生存者です!警察は警戒しながら外から力ずくで破られた扉から中を覗きます。まるで車が突撃したかのようです。なかはとても精神を保っていられないほどの惨状。吐き気を抑えながら床下ですすり泣く子どもを救出します。お母さんの言いつけを守って耳を塞いで静かにしていた子ども、耳を塞いでもお母さんの悲鳴が聞こえてとても、とても恐ろしくて、それでも言いつけを守って静かに声を出さないように泣いていました。

助けられた子どもは警察に惨状を見ないように上着を掛けてもらい抱き抱えられ家から出ましたが上着の隙間から見えてしまいました。

あんなに優しかった母の顔が、見たことの無い、体験しようの無い痛みと赤子を腹から食いちぎられそれを見ていることしか出来なかった悔しさと悲しみの混じった鬼の様な形相でした。

子どもは何年も何十年も年老いてもその顔が忘れられませんでした。













緩やかな暖かさが春を運んできました。クマさんは冬眠から目が覚めました。ちょっとだけ遅く寝たから起きるも遅くなっちゃった!でも美味しいものを沢山食べれたので問題ありません!そうして輝く夏が全てを照りつけ、緩やかな秋が山を彩り、季節が巡りまた静かな冬がやって来ました。クマさんはもう大丈夫!お腹がすいて眠れないなんてことはありません。だって山を降りれば美味しいゴハンなんて沢山あります。だってほら、今四角い板からこちらを見ているおいしそうなおにくがいるでしょう?








なんてね



熊三大事件をご存知ですか?目撃者は正気じゃ居られないと思います。身を守る為の行為を後出しで違法扱い罰金、資格剥奪されたらそらやってられませんわって思います。

何かでちらっと見た話なのでうろ覚えですが熊を捌いたら木の実だけ食べてたはずなのに脂がのってて美味しいから胃を開いたら人間の洋服が出てきたって話思い出しました。人間は栄養管理を自らしていますからね、美味しく見えるんですかね?

フィクションだと思ってください。作者が知っている熊の知識は大きさとパワー、文献で読んだ熊による被害くらいです。

苦情は受け付けません。


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