木の葉の文「改」
あなたの瞳の泉に
誘われて
入ってしまった
森の中
もう誰も見つけられない
光る泉に魅せられて
水面に浮かぶ
木の葉さえ愛おしい
セノーテ、セノーテ
深く深く沈んで
苦しいか
木の葉の様に
浮かんでいられようか
光を浴びる事は出来ますか
もしも傷つけられるくらいなら
深く深く沈み行こう
いつか何処へ出られるのか
深い紺青の闇の中に
一筋の光が差したなら
木の葉という文を出そう
あなたが見せた傷跡に
木の葉をピタッと寄り添わせ
小箱にそっと閉まっておく
湖面にそっと浮かべたら
やがて静かに
沈んでゆくでしょう
レモンの木、太陽、土、風、鳥、花
魂の生贄とならんことを
死者の骨を清め祈りを捧げる
精霊達の苦悩の唄よ