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魔王の手帳 外伝  作者: なたでここ
9/17

全員集合 1



僕の名は龍川(たつかわ)(りん)

今日は僕の家でもある虫咬寺のお清め儀式ということで、由縁のある人達が来てくれた



「リン」

「薙くん。はやくない?」

「海外から戻ってそのまま来た。皆はまだ来てないのか」

「予定より2時間近く早かったらそりゃね」



御堂(みどう)(なぎ)くん

武道家で博識で財力もあって、なのに霊感ゼロの容姿端麗な僕の友人

御堂家っていう勝利しか許さない戦闘種族の中でも優秀で、とある件で霊側の世界に関わりを持つことになり、以来いろいろと協力してくれている



「忙しい?」

「ああ。海外は大きく荒れてる。人為的なものを止めるのに必死だな」

(つるぎ)ちゃんもいってるんだよね?」



剣ちゃんというのは、薙くんの妹だ

とはいっても実の妹じゃなく、血の繋がりはない

どういうことかってのが深い深い話になるんだけど.......割愛



「ツルギは最近わかるようになったらしくてな」

「.......わかる?」

「霊関連が。あの件で勘が冴えてるらしい」



それは勘と言えるのか?

まぁ、いいや

剣ちゃんならありうる



「今は某国の戦争で紛争している」

「え!?」

「一般人の救出をな。ついでに取り憑かれてる敵国側を斬ってるらしい」



なにそれ

学校卒業したばっかの女の子がすることかな?



「あいつにはジンの加護もある。問題ないだろう」

「刃くんなぁ.......」



百鬼(ナキリ)(ジン)

彼が剣ちゃんの実の兄にあたる

いろいろと複雑なので省略するけど、元人間で此方側において最強の人物でもある



「あいつはもうすぐ来るだろう。アズミが連れてくる」



その声と同時にチャイムが鳴った

もう誰かはわかるので、声を張って答える



「お邪魔します」

「明澄さん。いらっしゃい。刃くんも」



青い髪を束ねた女性は明澄(あずみ)さん

いろいろと割愛するけど、ド級の世間知らずだけど霊に対する心得がある

あと、水を操る力がある元巫女さんだ



「なーくん、はやいね。うちもだいぶ早くきたと思ってたんだけど.......」

「帰国して直行した。それよりジンはどうした」

「じーくんなら外の妖怪と遊んでる」



言い忘れてたけど、僕の寺は妖怪の住まう場所でもあるのだ



「それ遊びで済んでる!?」



刃くんは人においても霊に対しても最強である理由が、消滅させることができるからだ

単純な物理的戦闘力も薙くんのお墨付きな程なんだけど、この能力において抵抗出来る術がほぼない

だから最強なんだ



「問題ありません。お父様が見てますので」

「朱鬼ちゃん」

「ご無沙汰しております。皆様」



朱鬼(しゅき)ちゃんは、人間だけど妖怪の世界に住んでいる女の子だ

お父様と呼んでいるのはぬらりひょんで、妖怪の総大将でもある。よって力というか権力は結構あるのだ


というか、だよ

みんな早くないかな



「ツルギは帰国に時間がかかるだろうし、あいつはどうせ遅れてくる。先に始めていよう」



薙くんは立ち上がった





え。お前ら早くねぇ?


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