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忌み子6
孫と共にきた
ここに新たな武道場を建てる予定でその下見だ
孫は最近兄妹を亡くした
妹だ
両親は悲嘆にくれているが、薙にその色はない
より一層と武道に励んでいる
そのある日
あの薙が大泣しながら戻ってきた
あの薙がだ
傷だらけの血だらけで大泣きで
笑ったものだ
あの薙を泣かせた子供がおったらしい
盗みを働き、それを止めることはできたが、戦いで負けたのだと
あの、薙が、だ
笑うた笑うた
なんと骨のある子がおるものだ
10離れたくらいでは薙を負かせることはできん
次は負けぬと泣いた
戦いで負けぬと泣いた
いつかここに連れてこいと言った
良い友に、良い敵になると良い