Chapter3 魔王
ヘタレ+ドMだったよ。魔王さん・・・
「・・・うむ。可愛い子達だな」
見た目は美青年の銀髪の男。
ソイツは水晶玉を見ている。
そこには、黒髪の少年と少女がいた。
正確には写っていた。
少年と少女は、話しながら歩いている。
適当に出てきたモンスターを究極魔法でやりながら。
「魔王様!!」
「・・・・・俺さぁ・・・魔王って言葉ね、気に入って無いんだけどな」
「すみませんでした!!メル様!!」
「で・・・なんなの?」
「あ、そうでした!!魔王退治に魔術師と勇者が旅に出たとのことです」
「知ってるし・・・そんな事・・・今さらだよね」
「・・・・へっ?」
「この子達ね」
「彼らを倒しに行きますか?」
「・・・手を出したら許さないよ」
「すっ、すみませんでした!!」
魔王青年・・・メルは写った二人組に頬を赤らめた。
果たしてどちらに惚れてるのだろうか。
勇者か魔術師か・・・
「いつか俺のものになるからね・・・」
妖しい笑みを浮かべてる。
「!?」
水晶に写ってる少女がメルを睨んだ。
なぜ分ったかは分らないが・・・
メルは、メルは、少女の目に怯えるどころか更に頬を赤くした。
「(ヘタレな上にドMだもんな・・・メル様)」
部下も呆れてる。
「(この人は死んでも性格は治らないだろうな。死なねーだろうけど)」と更に思ってる。
部下にまで飽きられている。
こんな上司で良いのだろうか?
早く会いたいよ。
君達に・・・
どんな子達かな?
楽しみだよ。
・・・コメント浮かばないよ。魔王がヘタレって事以外・・・もっと弄りたいな・・・