9.今は…
そして今、僕は春休みを地元で過ごしている。
震災の日が近づくにつれて、ドキュメンタリーなど、震災の話題が増えてくる。
でもやっぱり話題になるのは、僕が前から知っていた、津波のことや、原発事故に伴う避難に関する客観的な話が大半だ。
あとは、最近になって出たのは、原発いじめの話もあったかもしれないけど。
そんな中、最近始まった取り組みで、3月11日あたりで避難訓練をするようになったらしい。
海沿いの地域では津波を想定したもの、それ以外ではただの地震だ。
でもやっぱり、僕のクラスメイトや水戸のアナウンサーみたいな緊張感はどこにもない。
僕が小学校に上がる前からずーっと言われてる「大きな地震が来る」と言う話も、今なにもないから信じられていないのかもしれない。
でも、東日本大震災だって、突然大きな揺れが来たのは事実だし、みんなこんな被害が出るなんて思ってもいなかったと思う。
そんな中で、みんなが助け合って、足りないものを分け合ってきたからこその今だと思う。
もう、そんな前のこと、忘れ始めてるよね?
数年前は、足りない電気を補うために、計画停電までしてたのに、3年前、僕が東京に越した日には、ネオンライトが輝いていた。
その景色を見てから1年後には、節電と称して暗くしていた公共施設の照明も元通りになったし、
空調だって、激しすぎるぐらい働いている。
地元でも、夏休みまでは、通過待ちしてる電車は、ホームで半分以上扉閉めてなかったっけ?
こういう小さな気持ちも、だんだん姿を消している気がする。




