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障がい転生、幸せになろう   作者: オータム・ひのもと
7/17

雲って素敵、モックン無敵



ふぁーあ、良く寝れた!


「キアラさん、朝食が出来ています」


あっ、ベルクさんがドアの向こうで呼んでる

食堂は隣の部屋だったっけ


「美味しいーい!」


久しぶりに柔らかいパンを食べたわね。スープも温かいし、野菜も新鮮だわ


ベルクさんも、私が美味しく食べているから満足しているみたい。王子の言ってた通り信頼出来る人なのかしら?


ちょこっと聞いてみようかな


「ベルクさん、シオン王子とはどういう関係なんですか?」

「ああ、彼とはクリステル王国のアリアード校で小さい頃から一緒だったんだよ」


へえー、幼馴染みなのね


「シオンからは君の事をくれぐれも頼むって言われてるから、何も心配しなくていいよ。君の風変わりな友達の事も教えて貰っているからね」


なんだ、知ってるのか


「じゃあ遠慮なくモックンを呼びますね、うふふ」

「へえ、モックンていうのか。オスなのかな⋯⋯後でその雲君とお出かけしてくるかい?」


雲に性別ってあるの? まあいいわ


「来たれモックン!」


ちょっとカッコ良く言っちゃった


「モクモクモク、ボワワーーン!!」


モックンもノッてるわね⋯⋯天井一杯に広がってるわ


「おわーーっ!?」


椅子から落ちちゃった。驚かせ過ぎたかしら


「こ、これが君の友達のモックンか。本当に雲なんだな」

「プルプルン!」


あっ、モックンがいつもの大きさになった


「そうだ、森の様な所はある?」

「それならここの裏手から森が広がっているよ」


近すぎるけど、いいかな


「モックン、今日はその森へ行こう、連れて行ってくれる?」

「プルプル!」


「僕も一緒に行こか?」

「ううんモックン強いから大丈夫よ」


「モックン頼んだよ、いってらっしゃい」

「プルプルン!」


私をお尻の下からそっと持ち上げて、

ゆっくりと浮かび上がってくれる


外に出たら今度はどんどん空に上って行くの

夜とは違う森の顔

光に満ちて生き生きしてる


「あの大きな木の側に下ろして」


私を怖がらせないように、ゆっくり降りていくモックン

着くなり辺りをキョロキョロしてる


パラボラアンテナみたいに丸くなって、グルグル回りだしたわ。辺りを警戒しているのかな?


「モックン何かいるの? 」


ガサゴソ、ガサゴソ


音がする。何かいるの?

草木を掻き分けて、仮面をかぶった3人の男が出てきた


これってもしかして⋯⋯


「キアラ一緒に来てもらおうか 」


やっぱりね

また王妃が差し向けて来たのね

宿屋から近いし、きっと跡をつけて来たんだわ


あっ、剣を抜きながら近づいてきた!


「ピカッ、ゴロゴロガッシャーン!!」

凄い! ミツマタに雷割れちゃってる


あっという間にやっつけちゃったよ


「ど、どうした!? 何だ、これは一体誰が!?」


また新しい敵が3人来たよ

どれだけ私を殺したいんだろ⋯⋯


「クソっ、このままではイライザ姫に会わす顔がないぞ」


イライザって、あの子がこんな事を指図しているの!?


「ギュルルルーーン!!」


わっ! モックントルネード!

竜巻になって3人まとめて吸い上げて、空高くに吹き飛ばしちゃった!



「お疲れ様!」


モックンに感謝


「ナデナデ」


あらっ、モックン桜色になっているわ、ウフフ可愛い


「モックン、場所をかえてピクニックのやり直しをしようか」

「プルンプルン!」


モックンも賛成みたい、うふふ


せっかくなんだから、もっと綺麗な所を見たいわね

王子も気にいってくれるトコあるかしら⋯⋯⋯⋯




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