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01 はじまり

「ごめんなさい!」


 気づいた時には、目の前で女が謝罪していた。


 彼女が俺に何をしたのか。どうして謝っている?

 まずここはどこなんだ。


「本当にごめんなさい!」

「・・・どちら様ですか?」

「あっ、そうですよね。はい」


 乱れた裾を正して、胸をピンと張る。


「申し遅れました。私、女神のリカロスと言います。よろしくお願いします」


 女神・・・俺は夢でも見ているのか?


「この度は私の不手際により、誤ってあなたを世界から消してしまいました──ごめんなさい!」

「──なんだと。つまり、俺は死んだってことか?」

「はい。80歳まで生きる予定でしたが、私の操作ミスで20歳という若さで死を迎える事に・・・。あの時ボタンを押し間違えなければ・・・こんなことには」

「人の生死ボタンで決まるんすか!?」

「えぇ。改めるべき制度だと思います」


 ──そうか。死んだのか。

 特に未練は無いし、どうとも思わんけど、もう少し生きてたかったなぁ。


「お詫びと言ってはなんですが、あなたを異世界転移させたいと思います。それで人生を再開することが出来ますので・・・」

「・・・別にこのままあの世に逝っちゃってもいいですけど」

「駄目です! それでは私の心が落ち着きません!」

「は、はぁ」

「勿論タダの異世界転移ではありません。オールリセットなわけですから、それを失った分補える程の何かを差し上げなければなりません。ですからあなたには──世界最強のスキル『世界創造主』を与えたいと思います」

「・・・世界創造主?」

「世界で自分より下の存在が存在しないというスキルです。文字通り、人も自然も重力も物理法則も、全てあなたの思うがまま・・・というスキルです」


 そのスキルを用いて、世界を自由に作り変えちゃって下さい──という事らしい。それが女神の、精一杯のお詫び。

 ハーレムも、自分を勇者に仕立てあげる事も、簡単に出来る。まさに究極のチートスキル。


 最初は躊躇した。

 だけど、よく考えろ。俺は神の都合で勝手に殺されたんだ、これくらい貰ってもいいだろう・・・。


 まぁ元より俺に拒否権は無さそうだが。


「それでは、第二の人生をどうか、お楽しみ下さい」


 女神は神らしからぬ腰の低さで俺を見送ってくれた。

 ずっと頭を下げていた。


 もしかして神の座を下ろされちゃったりするのかな。

 少し心配だけど、もう俺には関係ない。


 目を瞑ると、意識が遠くなり、やがて深い闇の中へと沈んでいった。

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