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終わる世界
書きたいとこだけ書いたのでストーリー性とか全くないです
〜とある人魚の願い〜
ついに、この日が来た。
あの日からずっと、願い続けていた。私の願い。
「どうして!?貴女は私の騎士でしょう!!私を助けなさい、盾になって護りなさいよ!」
遠くで誰か女の人の声が聞こえる。………人間だからどうでもいいのだけれど。
人間は嫌い。私から全てを奪ったから。同じように、人間を赦さないと決めて、この日を願ってきたあの人にしか、私は心を開かない。
叫び声が聞こえる。
その声は私に許しを求めて命を乞うていた。
今さら謝っても遅いのに。それに謝るべき相手は私じゃない。
さぁ、悲願を果たそう。あの時はできなかったけれど、今の私ならそれができる。
そして私は、銃を構えた。
「さよなら、お姫様?」
銃声が、辺りを貫いた。
〜ある青年の告白〜