死神と踊る
書きたいとこだけ。短編でまとめるかもしれないです。
私の周りの人々が、次々とたおれていく。
どうして―――。
「君を愛しているからだよ。」そう言って笑うのは真っ黒な・・・死神。
私の人生はそれ以降、常に死神と共にあった。
大切な家族も友人もあのパーティで亡くした。周りからは疫病神と蔑まれた。
私なんかを祝おうとしたから、家族も友人もひどい目にあった、と。
その噂は私の容姿からますます真実味を帯びていった。
それからはずっと一人で生きてきた。
「氷の女伯爵」。そう呼ばれるようになって、何年が経っただろうか。
養子にもらった跡取りの子も問題なく政務をこなせるようになってきてくれた。
もう、いいよね?
私はもう、あの日失った皆の傍で休んでも許されるよね。
そう問いかけながら、いつものように控えめに私の傍らに立つ執事に声をかける。
「奥様、」
彼もよく、私のそばで何年も働いてくれた。
咎めるような響きを含んだその声を無視して、彼をねぎらう。
そして、深くため息をつく。
結局、誰からも愛されない人生だった。
本当は誰かに愛して欲しかったけれど、来世に期待しよう。
胸に残るのは軽い失望と慣れきった諦観。
そして、銃声。
だから、私は全く気付かなかったのだ。
1、「やっと、私のところに来てくれたね。」
死神からは、逃げられない。
2、「誰があなたを愛さなくとも」
執事は女主人を愛していたのに。
3、「ああ、私のために堕ちてきてくれた」
これからは屋敷で二人きりで過ごしましょう。あなたのために用意したんで すよ?大丈夫です、生前のように全て私がお世話させていただきますから。