後日譚
陽介達の葬儀から3、4日、あのときのメンバーはあまり顔を合わせなかった。あのような惨劇の後だ。なかなか今まで通りには出来ない。
だが、せっかく集まった仲間との繋がりを断ちたくはない。恵里は悠真を食事に誘おうと考えた。
初めて見かけたときから、悠真に対して恵里は特別な感情を抱いてもいた。哀しいかな、その感情はあのキャンプで更に強くなった。彼とより親密な関係になりたい。だから、最初に誘うのを悠真に決めた。もしかしたら、後者の感情が強かったからかもしれない。
美味しい料理の店はサーチしておいた。さあ、あとは悠真に声をかけるだけだ。
授業が終わり、悠真が出てきた。恵理はすぐに彼のもとに駆け寄り、彼の肩を叩いた。
「あのさ、今日良かったら、食事に……」
「ああ、悪い。今日は先客がいるんだ」
「西樹君」
向こうから、悠真を呼ぶ声がした。目をやると、そこにはメンバーの1人、木崎楓がいた。
先客とは楓の事だったのか。悠真は軽く挨拶すると、駆け足で楓の方に向かった。
何か、心に穴が空いたような感じがした。まさか楓と結ばれていたのか。いやいや、悠真もメンバーとの関係を深めようとしているのかもしれない。
何故だろう。恵理の心に痼りのようなものが出来た。焦りを感じている。自分でも明確な理由がわからない。
「よし」
恵里は2人のあとを追った。気付かれないように、こっそりと。
まさか、自分がこんな事をするとは。恵里は距離をとって悠真と楓を監視している。
何を話しているのかわからないが、2人は笑っている。あれほど喋っている悠真を見るのは初めてだ。最近はそこそこ会話を交わすようにはなったが、まだあそこまで饒舌ではない。先日の事件を経験したにもかかわらず、2人は楽しそうだ。
もしかしたら、恵里が知らなかっただけで、2人は数日前から会っていたのか。
更に追跡していると、楓がある店を指差し、悠真を引っ張って行くのが見えた。どうやらあの店はケーキ屋らしい。そういえば、楓はかなりのスイーツ好きなのだった。
徐々に店に近づいている。気付かれないようにしなければ。どこか隠れられる場所はないかと探していると、反対側から、見覚えのある男性が歩いてくるのが確認出来た。新聞片手に、周りをちらちら見ている。彼は確か悠真の知り合いの……。
晴れた昼下がり。安藤肇は悠真を捜していた。また暴霊が現れた。いや、既に出現していて、今も活動していると言った方が良いか。すぐにでも浄霊したかったが、降霊術師の送り込んだ刺客達のせいでそう出来なかったのだ。あの惨劇は、墓守の仕事にも影響していた。
さて、安藤が追っている暴霊とはどんな霊なのか。
1ヶ月前から、ある事件が世間を騒がせていた。
23区内で幾つかの死体が発見された。全て男性だが年齢や職業はバラバラ。遺体には鞭で殴られた痕があった。中には手枷足枷を嵌められている者もいたし、猿轡をされ、裸で椅子に縛られていた者もいた。
犯人はSM好きらしい。墓守の上層部は暴霊の姿と正体を突きとめていた。
情報は揃っている。安藤が浄霊しても良かったのだが、降霊術師との戦いでかなり疲労が溜まっており、悠真にお願いすることにした。
大学に行けばすぐにつかまるはず。安藤は悠真の大学に向かう途中だった。
ふと前方を見ると、見覚えのある少女がいた。確か、悠真の友達だ。丁度良い。彼女に聞いてみよう。安藤は早足で少女の方に向かった。
「あれ、この前会ったよね?」
「やっぱり! ええっと」
「安藤。安藤肇ね。えっと……ああ、まだ名前聞いてなかったっけ」
「あっ、沖田恵理です」
「恵理ちゃんね! 了解。あれ、授業終わったの?」
「いや、あの……」
恵里がちらちらと、後方の店を気にしている。振り返って見ると、そこはケーキ屋で、窓際に見覚えのある青年が座っている。向かい側には眼鏡をかけた女子大生がいる。彼女もあのキャンプ場にいた筈だ。
この状況を見て、安藤は笑みを浮かべた。
「あぁ、そういう事か」
「ちょっ、安藤さん!」
「参っちゃうよな。こっちは早く化け物退治してほしいのに」
「え? この前みたいな?」
そう、彼女は見ているのだ。恐ろしい暴霊の姿を、安藤達墓守の仕事を。
「この前は、大変だったね」
それぐらいしか声をかけられない。恵里達は友を失ったのだ。しかも殺されたのだ、信じていた仲間に。
この気持ちは、同じような苦しみを味わった者にしかわからない。それ程苦しみを味わっていない者が慰めの言葉をかけたとしても、それは心からの言葉ではない。安藤はそう思っている。
恵里は一瞬俯くと、笑みを作って「はい」と答えた。
不穏な空気が漂う。何とかムードを変えなければ。
「アイツのこと、気になってるのか?」
「え? あ、いや、少し」
「そうか。まぁ俺が頼むのも変だけど、これからも一緒に居てやって頂戴な」
「え?」
「あいつも色々あったからな。今の明るさが不思議なくらいだ。俺が最初に会ったときは本当に大変だった」
恵里は目を見開いた。悠真には壮絶な過去があったらしい。何があったのだろう。気になるが、知ってはならない気がする。知ったら関係が崩れてしまう気がする。
安藤が悠真達を見ながら愚痴を言っている。そういえば、2人はケーキ相手に何時間かけているのだろう。見ると、楓がパフェを食べているところだった。しかも隣には皿が積まれている。甘党なのは知っていたが、まさかあれほどまでとは。悠真はケーキ1皿だけしか食べていないようだ。だが、口は動いている。何かを話しているらしい。それも、楽しそうに。
恵里は目をそらした。すると、安藤と眼があった。
「少しじゃなさそうだな。あっ、出るみたいだ」
「えっ」
2人はじっと店の出入り口を見つめる。少ししてから、会計をすませた2人が出てきた。
「面白いな、俺もつけるか」
安藤まで悠真の追跡を行うという。何故だろう、恵里は不安になってきた。
初めて入る店だった。悠真は楓に連れられ、小洒落たケーキ屋に入った。このとき恵里と安藤が外にいたとは思いも寄らなかったろう。
席につくと、楓がショートケーキを2人分頼んだ。
「でも驚いたわ。あなたが幽霊相手に戦ってるなんて」
「はい。でも、何だかんだバレて良かったかも知れませんね」
悠真も恵里のことが気になっているのだろうか。いや、楓の方に惚れているのか。はたまた、単に墓守の仕事を理解してもらおうとしているだけなのか。
少しして、ショートケーキが2つテーブルに置かれた。2人はフォークを手にとってケーキを食べ始めた。しかし、同時に手をつけたのだが、楓の食べるスピードは圧倒的に早かった。彼女は更にモンブランとタルトを注文した。楓が甘党なのは最近知ったが、まさかこれほどまでとは。
「やっぱり、スイーツ食べてる時が1番幸せね」
「ふうん。他には趣味無いんですか?」
「うーん、工作かな。昔から美術の成績は良かったわ」
「へぇ、見てみたいな、先輩の作品」
悠真は微笑んだ。すると楓も微笑み返して、
「どうしようかしら」
と言った。
丁度そのとき、モンブランとタルトが届いた。いつもこれだけの量を食べているのか。だとしたら毎日何かしら運動をしている筈だ。これほど素晴らしい体型を維持しているのだから。
「本当に、あなたのおごりでいいの?」
「はい」
「ふふふ、ありがとう」
楓は再びウェイトレスを呼び、今度はパフェを頼んだ。悠真はニコニコしていたが、こっそり自分の財布を確認した。確かに自分がおごるとは言ったが、この量は想定外だ。
大丈夫。まだ余裕はある。
「どうしたの?」
いつの間にかパフェが届いており、楓は食べ始めていた。
「い、いや」
それから数分、2人は色々な話をした。サークルのこと、好きな本のこと、最近の出来事などなど。殆どは楓が話題を振ってくれる。
パフェを食べ終えると、楓は満足そうな顔で御馳走様と言った。
「次はどこに行きますか?」
「じゃあ、遊園地かな」
「わかりました」
次の目的地が決まり、2人は会計を済ませて店を出た。
悠真と楓が店を出たのを確認し、恵里と安藤も歩き出した。何故安藤まで追跡を始めたのか。多分、面白いからだろう。彼が加わったことで、悠真に気付かれてしまうのではないか。
2人は地下鉄に乗るらしく、駅の階段を降りていった。恵里達も急いで、かつ見つからないよう、駅に向かった。
すぐに電車が到着し、2人が乗車した。恵里達も隣の車両に乗り込む。連結部分の近くに立っていれば、扉の窓から悠真達を監視出来る。2人で隣の車両を覗いているため、優先席に座っている客達がちらちら見ていた。
「まあ、アイツにしては快挙だな。異性にあれだけ近づくとは」
「そうなんですか?」
「ああ、苦手だったからな」
それから何分乗っただろうか。悠真達は大手町で下車した。彼等の目的地は乗り換えなければたどり着けない。大手町で三田線に乗り換えた。当然、恵里と安藤も電車に乗った。
今度はすぐに下車した。到着したのは水道橋。ここには大型遊園地がある。しかもそこは、最近安藤が行ったばかりだった。
悠真と楓が改札を抜けた。恵里達も少し遅れて改札を出る。
「彼奴、成長したな。異性をエスコートするなんて」
「あっ、あそこにいる」
2人は遊園地の中に入っていった。
安藤はあの日のことを思い出した。彼はここに、暴霊を探してやって来たのだ。その霊はヒーローショーの出演者で、気に入った子供を自分の力で誘拐していた。
安藤は何か縁のようなものを感じた。やはり土地には何かしらの念や未練というものがしみついているのかもしれない。
恵里は既にテーマパークに入場していた。安藤も慌てて中に入る。
「アイツ等は」
「あそこです」
恵里が指差した。その先には観覧車がある。指し示す所を見ると、2人の乗るゴンドラは下降を始めたところのようだ。
「はあ、早くしろよ、青年」
安藤はイライラしていた。彼は早く暴霊を倒したいのだ。一方恵里は俯いていた。このまま帰ってしまいたいとも思った。
そんな彼女の気持ちを察したのか、安藤が声をかけた。
「諦めるのはまだ早いんじゃないかい?」
「え?」
「ま、もうちょい待ってみましょうや」
安藤は、悠真達が乗ったゴンドラを見つめながら言った。
彼に言われたように、恵里も悠真を待つことにした。
辺りは暗くなっている。楓は楽しそうに外を眺めている。
「どうですか、ここ」
「最高。満足したわ」
「そ、そうですか」
「どうしたの?」
「いや、高所恐怖症なんで」
楓はクスッと笑った。暴霊と戦っている男にも弱点があるのか。
ゴンドラは下降し始めた。ロマンチックな時間が、後少しで終わってしまう。
「本当に、ありがとうね」
「いえいえ、今日が最後ですから」
楓はどこかに引っ越すらしい。
きっと、どこか遠い所に行くのだろう。
なるほど、悠真は楓の思い出作りに付き合っていたのか。メンバーとの最後の思い出があの惨劇では悲しかろう。恵里が思っているような関係ではかったらしい。
ゴンドラは1周し、悠真達は降ろされた。
その様子を見て恵里達も動き出した。だが、悠真は気付かない。
悠真と楓は、ヒーローショーをやっていたドームに向かった。今日はショーが休みで辺りに人はいない。あの誘拐事件があって以来客は減っていた。
丁度恵里達もその場にやって来た。見つからないよう、2人はゴミ箱の隣にかがんでいる。
辺りを見回す悠真。誰もいないと判断したのだろう。悠真は楓の方を向いた。
「さて、思い残すことはないですか?」
「ええ。これで心置きなく……あなたと戦える」
「ふっ、安心しました」
2人は向かい合った。悠真は刀を構えている。そして楓の身体からはもう2本腕が生えている。
この光景を見ていた恵里は驚いた。驚いて声が出なかった。
「全く、やっと仕事を始めたぜ」
悠真の真の目的。それは、暴霊と化した木崎楓を浄化することだった。
2人はすぐに戦いを始めた。悠真が刀を振り回して楓に迫る。すると、腕の1本がそれを弾き返した。更に楓は背中から蔦を生やし、それらを鞭のように使って悠真を襲った。
ゴミ箱の影から安藤と恵里が戦いを見ている。安藤は満足そうだ。ようやく悠真が浄霊を始めてくれたのだから。
そう、安藤が追っていた暴霊とは楓のことだったのだ。身体から生える蔦。あれで人間をいたぶり、殺害していたのだろう。
恵里は開いた口が塞がらないようだった。まさか楓まで暴霊だったとは。活動時期を考えると、あのキャンプの時には既に霊と化していたことになる。2体の暴霊に襲われたときのあの冷静さ。あれは彼女の性格のためだけでなく、暴霊の存在を知っていたからなのだろう。墓守を見ても平然としていられたのも頷ける。
「だから言っただろう? 諦めるのはまだ早いって」
「でも」
「まあ、辛いよな。でも彼女を浄化しなかったら、彼女はこれからも殺人を繰り返す。そんなの、嫌だろ?」
悠真は刀を黒光りする鎖鎌に変化させ、蔦を2本斬った。楓が苦しそうな声をあげる。しかし鎖鎌は普段あまり使用しない武器なので、使った後はすぐ刀に戻した。
「くくく、レディにも厳しいのね」
「暴霊になってしまえば、そんなものは関係ない」
「ふふふ、他の子に嫌われるわよ!」
腕の1本から、葉の形をしたナイフが飛んできた。悠真はそれら全てを鎌で叩き落とした。その隙に、楓が鞭を使って悠真を攻撃した。
苦しむ悠真を見て楓が笑った。
「上司から話は聞いてる。かなりのサディストらしいな。男に恨みでもあるのか?」
「いいえ。ただ楽しいからよ」
楓は更に続ける。
「あの人は私に言った。死ねば、もっともっと多くの男を甚振ることが出来るってね!」
安藤は溜め息をついた。彼女も降霊術師に誑かされたのか。恵里も困惑している。あれが、今悠真と対峙している者こそが真の彼女。あれほど近くにいながら、恵里は彼女や、仲間を惨殺した2人の本性に気づけなかった。
「そうだ。あなた、私の作品を見たいって言ってたわよね? 丁度良いわ、あなたを作品にしてあげる」
悠真は何も言わない。ただ笑っている。クスクス笑っている。
「2年前だったらお願いしてたろうな。だけど今の俺は、死ねない」
「へぇ、そう。生き甲斐を見つけたのかしら」
「そんなところかな」
生き甲斐。
それはきっと、安藤や恵里と出会ったことで見いだしたものなのだろう。彼等との出会いは確実に1人の青年の心を動かしていた。特に恵里との出会いは大きなインパクトを与えたことだろう。
楓はゲラゲラ笑っている。これほど高い声を挙げていながら、誰もこの場にやって来ない。ここだけ別の空間のようだ。
「いいわ。ますますあなたを、殺したくなってきたわ!」
彼女の身体が炎に包まれ、暴霊としての姿に変わった。
花のドレスを纏ったその姿はまさに女王。あれほど恐ろしいことを口にしていたのに、その姿はとても美しい。
悠真はニヤリと笑みを浮かべる。すると、彼の身体も炎に包まれ、墓守・0へと変貌した。
蔦が蛇のように蠢き、0に迫る。0は高くジャンプすると、降下しながら刀を振り回し、蔦を全て切り裂いた。
楓にはまだ武器がある。手にも鞭を持っており、更に攻撃を加えた。
手こずっている0にイライラし、遂に安藤が叫んだ。
「おい青年! そいつは移動出来ない! 一気に決めてやれ!」
「安藤さん? ……はっ」
そうだ。暴霊化した楓は花のドレスを纏っているためにその場から移動出来ない。なるほど、蔦はその様な状況でも攻撃するのに楽な道具だ。だがその蔦はもう無い。0は刀をボウガンに変化させると、前回の術士戦で見せた戦法をとった。普通の暴霊に使用するのは酷だが、今は手段を選んでいる暇は無い。緑色の光を放つ矢が、暴霊の4本の腕に突き刺さる。
「ウウッ! ウウウッ!」
矢は暴霊の力を弱体化させているようだ。この隙に、ボウガンを刀に戻してトドメを刺す準備を整えた。
無防備になった楓に駆け寄ると、0が刀を腹に突き刺した。楓は目を見開いた。刀を引き抜くと、彼女の身体は灰になって消えてしまった。
「はぁ、後味悪いな」
悠真の身体も元に戻った。そして、安藤を呼んだ。
「いったいどうして……は?」
安藤と共に現れた恵里を見て、悠真は固まった。彼女は頬を赤らめた。それと同じくらい、悠真の顔も赤くなっていた。
「さて、浄霊は終わったし、俺は帰るよ。お疲れさん!」
安藤は帰った。
残された2人。3分程、2人は固まっていた。
沈黙を破ったのは悠真だった。
「帰るか」
「うん」
歩き出す2人。客も大分少なくなっていた。
「何で来たの?」
「何となく」
「来なけりゃ良かったろ」
悠真は言った。
彼女に、楓が灰になる瞬間は見せたくなかった。
墓守の仕事は良いものではない。暴霊は宇宙人や異世界の獣ではなく、もとは人間なのだ。だから彼等が浄霊されれば、彼等と繋がっていた者達は悲しむ。最悪の場合、その悲しみから新たな暴霊が生まれることもある。
もし恵里が暴霊になったら、悠真には斬れるだろうか。
「誰だって暴霊になる。俺はまた、沖田の大切な誰かを斬るかもしれない。下手すりゃ沖田を斬るかもしれない。俺と関わっても……」
「違う」
「え?」
「西樹君は、助けてあげてるんでしょう? 成仏出来ずに苦しんでいる人達を」
悠真は立ち止まった。そして、少し微笑むと、再び歩き出した。
「そう思っていただければ、俺もやりがいがある」
「ふふっ」
遊園地を出た2人は、電車に乗らず、そのまま歩き出した。
悠真は、浄霊の意味を忘れていたことに気づいた。
墓守は、ただ暴霊を倒しているのではない。暴霊の起こす事件を止めると同時に、行き場を見失った魂を、行くべき場所へ導いているのだ。
そのことを、恵里が気付かせてくれた。
「あの時とは、違うんだ」
月を見ながら、悠真はそう呟いた。
・ブロッサム・・・キャンプ場の事件の生存者、木崎楓が暴霊として蘇った姿。その姿には花の女王という言葉がふさわしい。4本の手とツタを駆使して戦うが、体が重いため、1度暴霊の姿に変化するとその場から身動きが取れなくなってしまう。




