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大乘蓮華寶達問答報應沙門經第七 ~火象地獄
寶達頃前更入一地獄名爲火象地獄……
宝達は次の地獄にやってきた。名を火象地獄という。
燃え上がる炎でできた、巨大な象がいた。体中が炎を吹き、口も眼も炎を噴いている。
罪人はこの象を見上げると、号泣して嫌がり、逃れようと身をよじる。が、獄卒の夜叉たちが許さず彼を象に乗せる。象は激しく暴れて罪人を振り落とし、彼は燃えながら地面に落ちていった。
こんな状態が夜となく昼となく続き、何万回も死に生きが繰り返される。
宝達は馬頭羅刹の一人に尋ねた。
「この沙門たちは、なんでこんな目に遭ってるんスか?」
「この坊づどもは前世で、出家し戒律を受けておきながら性欲を抑えなかったんだ。寺など神聖な場所でみだらな言動をしたり、聖像にエッチな想像を働かせたりしておいて、心に恥じなかった。その因縁でこの地獄に落ち、罰を受けてるのさ」
宝達はおいおい泣きながら立ち去った。
-つづく-
筆者注:
短いのは、手抜きだとか、筆者にも思い当たるフシがあってビビッたとか、そういう理由じゃありません。この章は原文もこんな感じで短いんだす。




