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大乘蓮華寶達問答報應沙門經第十五 ~身然地獄
宝達は次に、身然地獄にやってきた。
広さは縦約350km。鉄の壁に囲まれ、猛火が罪人を焼いている。罪人は体の中まで火で焼かれていて、毛穴から火が噴出している。
東の門に800人の罪人がいた。みな、声を合わせて叫んでいる。
「私ほどの者が、何の罪でこんなところに! おかしいぞ、これは!」
馬頭羅刹に三叉のさすまたで背中を突かれると、胸へ突き抜け、そこからもまた火が流れ出す。体中、燃えていないところはない。口・耳・眼・鼻など、あらゆる穴から火が流れ出している。
1日1夜に受ける苦痛だけでも、推し量ることさえできない。生きたくても生きることができず、死にたくても死ぬことができない。
宝達は馬頭羅刹に問う。
「この沙門たち、なんでこんな目に遭ってるんスか?」
馬頭羅刹は
「この坊づどもは前世で、師匠に逆らったり、弟子を大切にしなかったりしたのさ。師は弟子を慈しまず、弟子は師を敬わず。互いに怒り妬み諍い争そい憎みあったことで、この地獄に堕ちた。ここでの贖罪が終わって人に生まれ変わっても、お互いに憎みあい殺しあうことになるんだ」
宝達は悲しさに耐え切れず泣きながら立ち去った。
-つづく-




