その先の2名様へ
七瀬(真顔でスマホ掲げる)
「現在、その先、本日2pv」
静まり返る楽屋。
湊、吹き出す。
「選ばれし2人」
悠、腕組み。
「いいだろ」
佐藤
「母数少なすぎて逆に濃い」
柊
「コア層だな」
朱里、小さく。
「ありがとうございます……」
七瀬
「本人が一番律儀!」
ホワイトボードに書かれる。
【その先 2人様】
マネージャー、にこやか。
「本日は特別メッセージでございます」
湊
「ファンミ?」
七瀬
「2人限定」
悠、少しだけ照れた顔で。
「……読んでくれてるなら、それでいい」
七瀬
「急に主人公!」
柊
「深夜4時半だぞ?」
佐藤
「寝る前勢だな」
湊
「多分布団の中」
朱里
「もしかしたら、面接回を何度も読み返してくださってるのかも」
七瀬
「ポジティブの権化!」
悠、淡々と。
「伸びる回は遅れて伸びる」
「今は溜め」
湊
「爆発前」
七瀬
「理性崩壊待ち?」
悠
「言うな」
柊
「合格発表まだだしな」
佐藤
「もどかしさフェーズ」
マネージャー、締めに入る。
「2名様へ」
全員姿勢を正す。
「深夜のその先を支えてくださり、誠にありがとうございます」
七瀬、小声。
「なんか重い」
湊
「でも事実」
悠、ぼそっと。
「その2人に届けばいい」
朱里、柔らかく笑う。
ホワイトボードに大きく書かれる。
“2 → 200へ”
佐藤
「飛躍えぐい」
柊
「野望出た」
湊
「まあ、そのうち」
悠
「焦らなくていい」
七瀬
「でもネタにはする」
全員
「するな」
暗転。




