【求】酸素
七瀬「ちょっと、1回呼吸を……すーはー……すーはー……」
悠「どうした」
湊「どうしたんですか」
七瀬「どうしたもこうしたもないですよ!!」
両手で顔を覆う。
七瀬「え、みなさん本編こんなしんどいんですか???」
遥花「どの辺が?」
七瀬「密室!!距離!!“本気になったら逃げんなよ”って何!?!?」
悠「言いそうだな」
湊「言いそうですね」
鷲尾「お前らうるせえ」
七瀬「当事者が1番落ち着いてるの腹立つんですけど!!」
湊
「まあ、あの段階でエレベーターはだいぶきついですね」
七瀬「きついとかのレベルじゃないです!!酸素薄いんですよ!!」
悠「箱止まってるからな」
七瀬「物理の話じゃないです!!」
遥花「でもキスしてないんでしょ?」
七瀬「してませんよ!?!?!」
全員「……」
七瀬「なんですかその“まだ”みたいな空気!!」
鷲尾「してねえよ」
七瀬「だからそれが余計しんどいんですよ!!!」
悠「分かる」
湊「分かります」
七瀬「え、本編の皆さんこんな感じで進んでるんですか?」
遥花「まあ、だいたい」
湊「割と」
悠「大体こんなもん」
七瀬「無理!!」
床にしゃがみ込む。
七瀬「私、あざとい仮面被ってゆるふわやってただけなのに!!なんでこんな心臓酷使されるんですか!!」
鷲尾「自爆したからだろ」
七瀬「“本気になってくれないくせに”は事故なんです!!」
湊「事故にしては綺麗に刺さってましたけど」
悠「完璧な急所だったな」
七瀬「やめて!!振り返らないで!!」
遥花「でもさ、七瀬ちゃん」
七瀬「なんですか……」
遥花「本気って言葉出た時、ちょっと嬉しかったでしょ」
七瀬「……」
七瀬「すーはー……すーはー……」
湊「呼吸整えても無駄ですよ」
悠「もう落ちてる」
七瀬「落ちてません!!」
鷲尾「落ちてる」
七瀬「うるさいです!!」
マネージャー
「皆さま、心拍数の上昇が激しいので一度お水を」
佐藤「俺こんな緊迫感まだ経験してないんすけど」
柊「君はまず存在感を出してからだね」
七瀬「ちょっと!!私だけ心臓使いすぎてません!?」
悠「安心しろ」
湊「これからもっと使う」
七瀬「やめてえええええ」
鷲尾、小さくため息。
鷲尾「……逃げんなよ」
七瀬「楽屋裏で言うなああああああ!!」




