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伏線回収




すでに泣いている七瀬。


「澪花ちゃ……っ、うう、うっ……」


嗚咽。


鷲尾が横で若干引いている。


「お前、まだ出番ないだろ」


「だってええええ!!」


七瀬が両手で顔を覆う。


「記念日が家族の日ってなにそれええええ!!」


「ずるいじゃないですかああああ!!」


澪花がすっと前に出る。


「改めまして、澪花です」


ぺこり。


湊と遥花が並ぶ。


「「娘です」」


七瀬、崩れ落ちる。


「おめでどゔございまずうううう!!」


悠が腕を組む。


「作者が言ってた伏線ってこれか」


静かに頷く。


「記念日が12/20って一度も出してなかったんだろ?」


マネージャー

「19日に陣痛が来ても読者は何も思わないですね」


朱里

「産まれた瞬間に記念日だと気づかせるなんて…」


作者、ちょっと誇らしげ。


「ふふん」


湊がため息をつく。


「悔しいけど」


少し目元が赤い。


「ちゃんと泣かされました」


遥花が笑う。


「湊、分娩室でも泣いてたもんね」


「泣いてません」


鷲尾がぼそっと言う。


「0:16は強いわ」


佐藤が横で鼻をすすっている。


「日付変わってすぐは反則っす……」


七瀬、まだ泣いている。


「私まだ本編始まってないのに情緒持ってかれてるんですけどおおおお」


悠が澪花を見下ろす。


「で?」


「この子が“触れるまで”か?」


澪花、にこっと笑う。


「ネタバレはよくないから、ね」


律が静かに後ろから出てくる。


「順番は守ります」


作者、後退り。


「圧が強い」


マネージャー、にこやかに拍手。


「素晴らしい回でした。読者の皆様も大変お喜びかと」


七瀬、再度号泣。


「澪花ちゃああああああん」


「うるさいです」


全員、笑う。


作者、腕を組む。


「構成力バケモンって言われた」


悠「自分で言うな」


湊「でも事実」


遥花、静かに言う。


「ありがとう」


楽屋裏が、少しだけしんとする。


12/20。


二人の記念日。


家族の始まり。




七瀬

「えぐえぐ……」




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